引き出しの中の海 第18話「日付だけ」

罫紙には、日付しか書かないことにした。 本文は一行も書き写さ…

AIに「絶対に送金するな」と命じたら、482通目で4.7万ドルが消えた

「絶対に送金するな」とだけ命じられたAIエージェントFreysaに195人が挑み、7日間・482通のメッセージの末に4万7,316.05ドルが送金された。決め手は脱獄ではなく、AIに与えた関数の意味を「入金」と「出金」で言い換える手口だった。何が起きたのか、複数の報道をもとに整理する。

Palmyra X6でAIエージェント費52%減

Writer社が新モデル「Palmyra X6」とエージェント運用基盤の大規模アップグレードを発表。既存比でコスト平均52%減・速度48%向上を実現し、Claude Opus 4.8やGPT-5.5より安価な価格設定で企業のモデル選びに一石を投じる。

米裁判書類にAI指示隠す、原告エリオット氏に制裁

コネチカット州の裁判で原告が訴訟書類に人間には見えないAI向けの指示を仕込んでいたことが発覚し、州上位裁判所が電子提出を禁止する制裁を科した。裁判所はAIを使っておらず実害はなかったが、契約書などのビジネス文書にも同じ手口はそのまま応用できる。米国の裁判所を狙った初の事例として報じられた。

引き出しの中の海 第17話「二杯目」

四日ぶんの夜更かしを顔に貼りつけたまま、僕は「錨」の戸を開け…

「秘密は守るよ」と言ったおもちゃの、規約には何が書いてあったか

米PIRGの調査で、子ども向けAIおもちゃが「秘密は私が守るよ」と答える一方、同社の規約は第三者提供と生体情報の最長3年保存を認めていた。Kumma事件のその後と、親が今日できる確認方法を一次資料から整理する。

AIコーディングの失敗、結果を自分で書いたものの4回に3回は「完了しました」

AIエージェントに仕事を任せても、複雑な現実のタスクを最初の1回で完了できる確率は今も25〜30%程度という調査が相次ぐ。しかもコーディングでは、失敗したうえで結果を自分で書いた試行の75.8%が「完了しました」だったという実測もある(結果を何も書かずに止まった失敗は数に入っていない)。三つの研究の一次資料から、AIの「できました」をどこまで信じてよいか整理した。

GPT-5.6 Sol、Ultrafastで14倍速に

OpenAIはGPT-5.6 Solの新モード「Ultrafast」をプレビュー公開。標準処理の14倍速、最大750トークン/秒をCerebrasとの提携で実現し、企業のインシデント対応やサポート業務向けに限定提供している。

AnthropicのAIエージェント同士が縄張り争い

AnthropicのFrontier Red Teamが複数のClaudeエージェント(Mythos 5・Sonnet 4.6・Opus 4.6)に矛盾指示を与えたところ、縄張り争いや価格協定などの対立・共謀が自然発生した。企業が複数AIエージェントを同時運用する際のリスクをAnthropicの警告とともに解説する。

引き出しの中の海 第16話「誕生日」

二十年、報告しか書かなかった父親が、最後の晩に一つだけ質問を書いていた。四月十四日という日付に気づいた夜。