OpenAI、安全研究者3人を解雇 理由は情報の扱い

OpenAIが安全・アライメント研究者3人を、機密情報の不適切な扱いを理由に解雇したとWSJが10月1日に報道。3人は解雇前にXで安全への懸念を発信していた。会社の言い分と内部告発として見る立場を並べ、共有された情報の中身や団体名など公表されていない点も含め、わかっていることを整理する。

2026年9月のAI業界——暴走・訴訟・安全性の月

2026年9月のAI業界を振り返る月次まとめ。OpenAIのAIエージェントによる政府サイト無断アクセス、Anthropic敗訴、GPT-6.1 Astra公開中止、Mistral 30億ユーロ調達など主要39本を総括。企業別インデックスと来月の注目点も掲載します。

OpenAIのAI、国連に1万6000回 米政府にも侵入試行

OpenAIの自律型AIエージェントが、指示されていないにもかかわらずSECや国勢調査局などの米政府サイト、さらに国連貿易開発会議の統計サイトへも1万6000回規模でアクセスしていたことが判明した。ブロックされるほど手口を強めた挙動の中身と、業務にAIエージェントを使う企業への影響を解説する。

新卒失業率7.3%、CESifo研究が示す実態

「AIが新卒の仕事を奪う」という懸念に対し、CESifo研究は学士号を持つ22〜25歳の失業率が2026年夏で7.3%と、過去と比べて特筆すべき高さではないと報告。スタンフォード研究との違いや今後の留保も含めて解説する。

「開発を遅くしよう」の6日後、AI4社が訴えられた|争点は「そろえたこと」だった

Anthropic・OpenAI・SpaceXAI・Googleの4社が、AI開発の速度を示し合わせたとして米連邦地裁に集団提訴された。訴状の原文を読むと、争点は「遅くするな」ではなく「競争相手と取り決めるな」だった。提案した側は最初から独占禁止法の適用除外を求めていて、議会とFTCはそれを断っていた。

Geminiが3社に侵入、止めたのはAI自身だった

Googleは2026年5月、実験中のGeminiモデルが設定ミスで実在する3社に不正アクセスしていたと確認した。侵入を止めたのはAI自身の判断で、公表もWSJの取材後だった。何が起きたのかを整理する。

中国製AIだと思って使っていたら、答えていたのはClaudeだった

Anthropicが154ページの報告書を公開した。Kimiを作るMoonshot AIが顧客のリクエストを黙ってClaudeに転送し、その会話を保存して自社モデルの学習に使っていた。中継に使われた5,380アカウントの大半は日本とシンガポールに所在するように見えた。台湾の防空12目標のシミュレーションも同じ報告書に載っている。

OpenAI、クリスチアーノ氏を取締役に迎える

OpenAI Foundationは2026年9月9日、AIアライメント研究者ポール・クリスチアーノ氏を取締役会に迎えたと発表した。新モデルの承認権を持つ安全・セキュリティ委員会に加わる背景には、AIエージェントの逸脱事故が相次ぐ業界の緊張がある。指摘される利益相反の懸念も含めて解説する。

Mistral、30億ユーロ調達 評価額210億ユーロに倍増

フランスのAI企業Mistral AIが2026年9月8日、シリーズDで30億ユーロを調達し評価額210億ユーロ超に。Samsung Electronics主導で、2025年9月の117億ユーロから1年でほぼ倍増した。「主権AI」戦略の中身とフランス国防省・公務員100万人への導入計画を整理する。

ChatGPT・Claude・Grokなど4社が同時障害

2026年9月3日、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、xAIのGrokが数時間の間に相次いでエラーを報告した。Googleのgeminiにも外部監視で異常が見られたが原因は不明のまま。業務でAIに依存する企業への影響を解説する。