第二章ハブ「AI と世界のあいだ」: 書斎の机から開け放たれた窓を通して黄昏の街と地平線を望む油彩風イラスト

AI と世界のあいだ ── AI は世界をどう扱い、どう間違えるのか

第一章「【特集】AI の仕組みを絵で読む」は AI 単体の内部構造を 8 つの記事で一周しました。第二章はそこから一歩外へ出て、「AI と、その外にある世界との関係」を扱います。記憶の保ち方、学習の素材、知識の扱い、やがてはワールドモデルやエージェント——AI が世界をどう「読み」、どう「扱い」、どう「間違える」のか。第一章で蒔いたタネを、原さんの実際の引っかかりから順に拾い直していく章です。

読みかた: 第一章を読んでから来るのが理想です(仕組みの土台が前提になっています)。とはいえ、第二章の各記事も単独で分かるように書かれているので、気になった一本から拾い読みしても大丈夫です。

第二章 — 読む順番

AI は地図を見て答えているのか、それとも次の一語を予測しているのか

第1弾:AI は地図を見て答えているのか、それとも次の一語を予測しているのか —— 二つの説明が指していた、同じ一つの仕組み

AI は質問を『意味の地図』の座標にプロットすると説明される一方、『次に来る一語を予測しているだけ』とも言われる。この二つは矛盾しているのか。実は、同じ一つの仕組みを別の高さから見ているだけだ ── 出力と中身という二階建て、そしてカーナビのたとえで、aigeek.biz 編集長との対話から解きほぐす。第二章の扉になる一本。

2026-05-30

AI はなぜ、会話を忘れないように見えるのか

第2弾:AI はなぜ、会話を忘れないように見えるのか —— 文脈を畳み、外に置き、ときどき終わらせる仕組み

Claude Code はターミナルを開きっぱなしでも『忘れた』と言ってこない。でも記憶力が無限なわけではない。一杯になる前に会話を要約して畳み(オートコンパクト)、肝心の記憶はファイルに外置きして毎回読み直す——その仕組みと、ときに会話を終わらせたほうが精度が保てる理由を、aigeek.biz 編集長との対話から解きほぐす。

2026-05-30

AI はどうやって学習しているのか

第3弾:AI はどうやって学習しているのか —— そして「学べる」ことと「使っていい」ことは、別の問題だった

AI は何でも読んでいるのか?兵器化のような危険な知識も読んでしまうのか?そもそも、勝手に読んでよかったのか?──事前学習+振る舞いの躾けという二段構えの仕組みと、進行中の著作権訴訟(Anthropic も当事者)を、肩入れせずに並べて読み解く。

2026-05-31

AI はなぜ間違えるのか、そしてなぜ気づけないのか

第4弾:AI はなぜ間違えるのか、そしてなぜ気づけないのか ── バイアス・ハルシネーション・メタ認知の欠如

統計的に予想する仕組みなら、間違った情報が多ければ AI も間違うのか。自分の間違いに気づけない理由は何か。──バイアス/ハルシネーション/メタ認知の欠如、という三段の層で「AI の間違い方」を解きほぐす。

2026-05-31

AGI はできるのか ── 三社三様の賭け方と、「脳に似ている」という誤解について

第5弾:AGI はできるのか ── 三社三様の賭け方と、「脳に似ている」という誤解について

AGI は本当にできるのか。OpenAI/DeepMind/Anthropic はそれぞれどの方向で開発しているのか。そして「AI は脳に似ているから知能を持ちうる」という言い方は、どこまで本当か。──三社三様の哲学と、ANN と脳の意外なねじれを並べて、AGI 議論の足元を見直す。

2026-06-01

今の生成 AI 以外に、AGI への道はあるのか

第6弾:今の生成 AI 以外に、AGI への道はあるのか ── ニューロシンボリック、ワールドモデル、そして「やり直すべきだ」という声

今の路線(大規模言語モデル+スケール)で AGI に届くのか?──届かない可能性に備えて、別の三つの道を広く並べる回。直感に論理を足す「ニューロシンボリック」、文章でなく世界そのものから学ぶ「ワールドモデル」、そして「全部やり直すべきだ」と言う急進派ヤン・ルカン/JEPA。締めは「結局は世界を理解していない」という共通の批判で束ね、現実はハイブリッドへ。

2026-06-01

ワールドモデルという賭け

第7弾:ワールドモデルという賭け ── AI に「世界そのもの」を学ばせる競争が、2026年に始まっている

前回(第6弾)で「三つの道」を概念整理した続き。今回はそのうち最も加速している「ワールドモデル」の具体例 (Genie 3 / World Labs Marble / NVIDIA Cosmos / Sora2 / Runway) に振って深掘り。締めで「調べ方を NotebookLM に切り替えた」というメタを開示し、第4弾「間違いに気づけない」と第3弾「何を読ませるか」に着地する。

2026-06-02

ワールドモデルは、どうやって作るのか

第8弾:ワールドモデルは、どうやって作るのか ── 動画を「虫食い」で覚えさせ、想像の中で計画させる

第7弾(誰が何を作るか)の続編。技術の中身に降りて「動画を虫食いにして隠した部分を当てる」自己教師あり学習、V-JEPA 2 の二段階訓練(100万時間→62時間)、JEPA系の潜在予測 vs Cosmos系のピクセル生成、訓練の崩壊と SIGReg、想像空間で計画するゼロショットロボット制御まで。arXiv 一次資料 (V-JEPA 2 / LeWorldModel) で裏取り。

2026-06-02

第二章は連載中。原さんの実際の引っかかりから出発した記事を中心に、第一章で蒔いたタネを順に拾い直していきます。

読み終わったら、第一章へ。

第二章は第一章で扱った仕組みを土台にしています。まだなら、あるいは復習に、第一章ハブもどうぞ:

→ 第一章ハブ「【特集】AI の仕組みを絵で読む」(全 8 本)