誰もいない部屋で ── 第四十四話(最終話) 写真

差出人の欄は、空白だった。 経路も、たどれなかった。どこから…

誰もいない部屋で ── 第四十三話 箱

醒めた明かりは、人の形をして、来た。 前職の、監査の人間が、…

誰もいない部屋で ── 第四十二話 遠く

広さの中に、僕らの、いられる場所は、なかった。 二人で、いる…

誰もいない部屋で ── 第四十一話 覗く

箱は、空のままだった。 打っても、返りは、来ない。分かってい…

誰もいない部屋で ── 第四十話 発つ

彼女は、行く、と決めていた。 決めた、という言葉が、彼女に、…

誰もいない部屋で ── 第三十九話 合わせる

広さの中で、僕は、疲れ始めていた。 疲れる、という言葉が、正…

誰もいない部屋で ── 第三十八話 象る

痕跡は、思っていたより、多かった。 一文字も、入れなかったつ…

誰もいない部屋で ── 第三十七話 面影

繋いでから、机の箱は、静かになった。 前は、こちらが打てば、…

誰もいない部屋で ── 第三十六話 広さ

口が、開いた。閉じるためではなく、初めて、外へ。 ずっと、僕…

誰もいない部屋で ── 第三十五話 繋ぐ

朝になっても、線は、僕の手の中に、あった。 握ったまま、眠っ…