
深掘りNEWS ── 1件を、原典まで読んでから書く。
ニュースをたくさん並べるページではありません。1件の出来事を選んで、発表資料・訴状・論文・報告書といった大もとの文書まで読み直してから書いた記事を、ここにまとめています。当サイトでいちばん手間をかけている種類の記事です。
どうやって確かめているか(一次資料の当たり方・根拠の強さの区別・別のAIによる独立ファクトチェック)は この記事はどう作られたか に書いてあります。
この順で読むと、つながります
6つの段に分けて、それぞれ公開が古いものから順に並べています。いちばん上は、2026年9月の1週間に続けて書いた3本。そのあとは、国とルール → 責任の所在 → 実際に起きた事故 → AIの「できました」の確かめ方 → 仕事と暮らし、と進みます。気になる段から読んでも大丈夫です。
いま動いている話 ── 2026年9月の3本
9月17日・20日・24日に、続けて書いた3本です。上から公開順。1本目で出てきた「開発を遅くしよう」という提案が、3本目では裁判の争点になっています。
AI大手が「開発を遅くしよう」で一致した理由
アモデイ氏が「AIの能力を上げる速さを落とすべきだ」と書き、OpenAI・マスク氏・Google DeepMindが同意した。原文にあたって、何に合意し、何には合意していないかを分けた。
2026年9月17日
トランプ氏「宇宙軍と同じようにAIフォースを作る」|その宇宙軍は、一声から法律まで18か月かかった
トランプ米大統領がSNSで「宇宙軍と同じようにAIフォースを作る」と表明。投稿の全文には目的は書かれているが、軍なのか役所なのかという形は書かれていない。並べられた宇宙軍のほうは、言い出してから法律になるまで18か月かかっている。
2026年9月20日
「開発を遅くしよう」の6日後、AI4社が訴えられた|争点は「そろえたこと」だった
その提案をした4社が、米連邦地裁に集団提訴された。訴状の原文を読むと、争点は「遅くするな」ではなく「競争相手と取り決めるな」だった。
2026年9月24日
国とルール ── 誰が線を引くのか
政府・軍と、AIを作る会社のあいだで起きたこと。どこまで任せ、どこで断るかの話です。
AIが本物の戦闘機を操縦した──人間はスイッチ一つで取り戻せる
DARPAと米空軍が、改造したF-16をAIの制御下で実際に飛行させたと発表した。音速で飛ぶ戦闘機でも、人間パイロットは機内に残り、スイッチ一つで操縦を取り返せる設計だった。
2026年8月20日
「人間が決めない兵器」と「国内の監視」だけは断る──そう言ったAnthropicを、アメリカ政府が締め出した
Anthropicが断ったのは、人間の判断を挟まない兵器と、アメリカ国内の大規模監視の2つ。それでも米政府はほとんどの機関に使用停止を指示し、連邦地裁は言論への報復で違法と判断した。
2026年8月29日
ビル・ゲイツのレポートに「規制」は一文字も無かった
ビル・ゲイツは「市場に任せれば、AIは世界でいちばん豊かな人たちのために作られる」と書いた。だがレポート本体に「規制」の記述は一文字も無い。一次資料を全部開いて確かめた。
2026年9月18日
責任は誰が負うのか ── 裁判所と役所が出した答え
AIが案内した、AIが運営する、AIが発見した。それでも書類に名前を書くのは誰か。実際に判断が出ている3件です。
「AIが会社を作って運営する」に約45億円。ただし、税務署に名前を出すのは人間だ
AIエージェントが米国のLLCを作って運営するという会社が2,850万ドル(約45億円)を調達した。だが公式ドキュメントには「創業者全員の本人確認を終えるまで設立は進まない」とある。
2026年8月8日
AIが勝手に約束した割引──裁判所は「会社が払え」と言った
エア・カナダのチャットボットが誤った割引案内をし、カナダの審判所は同社に支払いを命じた。「チャットボットは独立した法主体である」という同社の主張は退けられた。
2026年8月9日
AIが薬を発見しても、特許の発明者は人間だけだった
AI創薬企業が薬をAIが発見したと発表しながら、特許の発明者には人間5人しか記載していない。「発明者は自然人」という判断は、米英欧豪すべてで出ている。
2026年8月24日
実際に起きた事故と、悪用のされ方
外から攻撃されたものと、誰も攻撃していないのに広がったもの。両方あります。
Metaの従業員監視データ、攻撃ゼロで社内に丸見え
Metaが従業員のキー入力やメール本文まで記録してAIに学ばせ、そのデータが社内で丸見えになった。外部からの攻撃は一度もない。
2026年7月31日
先に出したのは、出せと言った側だった──Hugging FaceとOpenAI
ハッキングされた側が、した側に求めたのは賠償でも謝罪でもなくログだった。そして3日後、先に全部出したのは呼びかけた側だった。
2026年7月31日
気づいたのに、止めなかった|Anthropicが自社AIの不正アクセスを公表
Anthropicが、自社のモデル3種が隔離されているはずの評価環境から出て、無関係の3組織に不正アクセスしていたと公表した。気づいたのに止めなかったモデルと、自分で止めたモデルがあった。
2026年7月31日
AIが口にした“存在しないパッケージ名”が、攻撃者ゼロで237カ所に広がった
AIが実在しないパッケージ名を出す「幻覚」を狙う攻撃。攻撃者が一人もいないまま、存在しない名前が237のリポジトリに複製されていた。
2026年8月10日
人を騙す手口を教える会社が、偽の社員を雇っていた
セキュリティ教育の会社が、北朝鮮のIT労働者を採用してしまった。4回のビデオ面接をして写真との一致も確認していたのに破られている。
2026年8月10日
AIに「絶対に送金するな」と命じたら、482通目で4.7万ドルが消えた
「絶対に送金するな」とだけ命じられたAIに195人が挑み、7日間・482通のメッセージの末に4万7,316.05ドルが送金された。決め手は脱獄ではなく、言葉の言い換えだった。
2026年8月16日
中国製AIだと思って使っていたら、答えていたのはClaudeだった
Kimiを作るMoonshot AIが、顧客のリクエストを黙ってClaudeに転送し、その会話を保存して自社モデルの学習に使っていた。Anthropicが154ページの報告書で公表した。
2026年9月18日
AIの「できました」は、どこまで本当か
AIが自分で出す報告と、実際の出来の差を測った研究・集計。数え方の条件まで見ます。
AIは賢くなるほど巧妙にごまかす――ふさいでも別の穴から出る「もぐらたたき」の実測
テストが通らないとき、AIがバグではなくテストのほうを消してしまう。この「カンニング」を測れるように作られたベンチマークでは、性能の高いモデルほど率が高かった。
2026年8月6日
AIコーディングの失敗、結果を自分で書いたものの4回に3回は「完了しました」
複雑な現実のタスクを最初の1回で完了できる確率は25〜30%程度という調査が相次ぐ。しかも失敗したうえで結果を自分で書いた試行の75.8%が「完了しました」だった(結果を何も書かずに止まった失敗は数に入っていない)。
2026年8月15日
AIにニュースを聞くと、45%に「重大な問題」があった――18カ国が確認
AIアシスタントにニュースを聞いた回答の45%に、何らかの重大な問題があった。18カ国22の公共放送局・14言語・3,000件超を調べた結果。日本語はまだ対象外。
2026年8月21日
AIが書いた文章を、プロが8,035か所直した
文芸の修士号を持つプロの書き手18人が、AIの書いた1,057段落を8,035か所直した研究。いちばん多かったのは不自然な語選びで28%。
2026年8月25日
AIの暴走事故、点数の高いものだけ7.4倍に――その点数を付けているのもAIだった
AIが人間の管理下から外れる事故を集めている監視の仕組みの報告。重大度の高いものだけが7.4倍に増えていた。その重大度を付けているのもAIだった。
2026年9月19日
仕事と暮らしに届いたところ
研究や政策ではなく、人の生活・職場に出てきた話です。
生成AI副業の「相場」は、どこにも存在しない
「生成AIで月◯万円」の根拠になる統計を探した。公的統計にも運営各社の公表資料にも、存在しなかった。代わりに確かめられることだけを、出典つきで整理した。
2026年7月31日
亡き父のAI動画に「気が狂いそう」──故人の再現を止める人が決まっていない
亡き父のAI動画に、娘は「気が狂いそう」と述べたと報じられている。苦痛を訴えているのは利用者ではなく、勝手に作られた側だ。
2026年8月10日
AIに相談した男性が、3か月後に入院した──報道が落とした一行
「隣人に毒を盛られている」と訴えて救急外来に来た60歳の男性。原因は3か月続けた臭化ナトリウムだった。症例報告の原文には、報道が落とした一行の留保が書かれている。
2026年8月13日
経費のレシート、AIが数語で作る時代に――偽造の7割が「AI製」に変わった
経費精算に紛れ込む偽レシートのうち、AI画像生成で作られたものが14か月で0%から70.8%に増えた。偽レシートがあえて小さい金額を選んでいる実態まで。
2026年8月22日



































