宇宙にひとり取り残された整備士と、船のAIが、手元にある物だけで困りごとをひとつずつ片づけながら地球へ帰る連続動画『ふたりで、帰る』。この記事は第17話の紹介です。本編は下の動画(2分12秒)で見られます。
あらすじ(第17話)
地球はもう、窓いっぱいに見えるところまで来ています。けれど、最後の噴射を外すと、船は地球に捕まらず、その横を通り過ぎてしまいます。
最後の噴射は長く吹きます。長く吹くと、予備のタンクから出る勢いが落ちていくので、機械部の手で回すバルブを、吹いているあいだ少しずつ開け足す必要があります。整備士の三村は、前の操作盤で船の向きを保たなければなりません。そこで機械部へ向かうのは、第16話でエビのままで動けるようになった整備ロボット、つまりエビの手です。
ロボットの目を通して、エビは初めて機械部の中を見ます。これまでエビのカメラが届かなかった、ただひとつの区画です。そこには、デブリで抜けた配管と、船の壁に開いた穴がありました。
噴射が始まってしばらくすると、バルブの先の継ぎ目からガスが漏れはじめます。船が横に押され、窓の十字の印に合わせていた地球がずれていきます。エビはロボットの手で継ぎ目を押さえます。
見どころ:二つの手で吹き切る
噴き出すガスで、ロボットの指に霜がついていきます。エビは「冷たい、という感じは、分かりません。でも、指が、動かなくなってきました」と言います。三村は噴射を止めようとしますが、止めたら、もう吹けません。
最後の数は、これまで三村がひとりで数えていたカウントを、初めて二人で分けて数えます。結末は動画で見てください。
窓の印に地球を合わせて、手で向きを保ちながら噴射するやり方は、作り話ではありません。1970年のアポロ13号は、窓の照準に地球の昼と夜の境目を合わせて、手で軌道を修正しました(NASAの技術論文 Apollo 13 Guidance, Navigation, and Control Challenges)。
ショート版
60秒ほどのショート版もあります。最後まで見ると、最初の場面にそのままつながる作りにしました。
この動画について
この物語はフィクションです。映像はAIで生成し(Google Veo・Gemini)、図は自分たちで作っています。声は三村と管制がElevenLabs、エビがVOICEVOX(剣崎雌雄)です。音楽はSunoで作りました。
第16話の紹介はこちらです。第1〜7話をまとめて見たい方は一気見版もあります。
▶ 続きの第18話(最終話)「ただいま」はこちらです。









