宇宙にひとり取り残された整備士と、船のAIが、手元にある物だけで故障をひとつずつ直しながら地球へ帰る連続動画『ふたりで、帰る』。この記事は第7話の紹介です。本編は下の動画(1分32秒)で見られます。
あらすじ(第7話)
地上と話せない期間のさなか、太陽が光ります。船のAI・エビは言います。「光は、先ぶれです。あとから、目に見えない粒が、たくさん飛んできます」。体に当たるとよくない粒です。地上には聞けません。「じゃあ、ふたりで決めるしかないな」。
エビの提案は、水と食料で壁を作ること。いちばん厚くできるのは寝床のまわりです。三村は、亡くなった早瀬の寝袋も使わせてもらい、粒が届きはじめる前に寝床へ入ります。
三村は気づきます。エビには隠れる場所がありません。「わたしは、隠れられません。わたしは、船ですから」。止めるエビに「一瞬だ」と言って、三村は寝床を出て、エビの丸いパネルに寝袋をかけに行きます。粒を止める役には立たないと、エビは言います。三村の答えは「気分の問題だ」でした。
見どころ:水で放射線を止める
太陽が荒れたとき、強い光は約8分で地球のあたりまで届き、高いエネルギーの粒はそれより遅れてやってきます。こうした粒をさえぎるのに、水のように水素を多く含む物は向いています。NASAには、船内の水や物資を並べ替えて「嵐の避難所」を作る設計の検討があります。第7話は、その考え方を手元の物だけでやる回です。
そして、寝袋には粒を止める力はありません。それでも嵐のあとに、エビは「寝袋の分、わたしの温度が、少し上がっていました」と報告し、ひと呼吸おいて「……意味は、ありました」と言います。
この動画について
この物語はフィクションです。映像と画像はAIで生成しています。声は三村がElevenLabs、エビがVOICEVOX(剣崎雌雄)です。音楽はSunoで作りました。台詞で言っている理屈は、次の資料で確かめました。
- NASA「Solar Storms and Flares」:太陽フレアの光は約8分で届き、加速された高エネルギーの粒はそれより遅れて届く
- NASA技術報告「Design of Two RadWorks Storm Shelters」(NTRS 20150001237):太陽の粒は水など水素の多い物質でさえぎりやすく、居住区の水や物資を並べ替えて避難所を作る案
第6話の紹介はこちらです。
第1〜7話をエンドロールの歌つきで1本にまとめた一気見版もあります。
次の第8話の紹介はこちらです。










