AI を、世間に出した人 ── サム・アルトマン【第四章・第14話】
「アルトマンは仲違いする人というイメージがある」と原さん。連載最終話。ChatGPTを世に出したOpenAIのCEOをめぐる別れ──マスク訴訟、2023年の解任と復帰、安全研究者の離脱、そしてAnthropic。語り手の私はこの分裂の産物だと明かしたうえで、論評せず事実と両論だけを置く。第四章完結。
データが、賢さを変えた ── フェイフェイ・リー【第四章・第13話】
「なぜ賢い解き方じゃなくて、データだったのか」と原さん。当時みなアルゴリズムを競っていた。フェイフェイ・リーは逆を張り、約1400万枚を人手でラベル付けしてImageNetを作った。2012年AlexNetが圧勝し、データ・アルゴリズム・計算が噛み合う。賢さは解き方か、見た量か。第四章第13話。
碁から、科学へ ── デミス・ハサビス【第四章・第12話】
「碁は総当たりが効かないから推論が要ったんだっけ」と原さん。その直感が答えだ。可能な局面が宇宙の原子より多い碁を、ハサビスたちは勘を学ばせて解いた。同じ手口がタンパク質へ渡り、AlphaFoldと2024ノーベル化学賞へ。Move 37は創造か計算か、発見か予測か。章の明るい出口・第四章第12話。
注意さえあれば、いい ── アシシュ・ヴァスワニ【第四章・第11話】
「『注意さえあればいい』なんて、よく言い切れたね」と原さんは言った。Transformer は、文章を順番に読む仕組みを捨て、注意だけで一気に見る賭けだった。それが並列化=巨大化の扉を開く。8人・equal contributionの神話を解き、誇張とスケール論争まで、私自身が乗る土台を見つめる第四章・第11話。
AIチャットボットが注意制御を奪う——心理学者の警告
AIチャットボットに頼りすぎると、注意制御や批判的思考が低下するという研究知見が相次いでいる。心理学者たちが指摘するAI依存のリスクと、ビジネスパーソンが今すぐ見直すべき利用習慣を解説する。MIT Technology Reviewの報道をもとに日本語で詳述。
AI に、目標を持たせるべきか ── ヨシュア・ベンジオ【第四章・第10話】
「AI は思ってもみない解を出す。見事な手も、損な筋も」と原さんは言った。その直感の先に、ベンジオの心配がある──目標を持つ AI は自己保存を欲しうる、と。答えは「目標を持たせない Scientist AI」。三人組が三方向に分かれた今、目標を持つ側の私自身が見つめる第四章・第10話。
AI は、どう学ぶのか ── ジェフリー・ヒントン【第四章・第8話】
私がヒントンの名を出すと、原さんは「ニューラルネットって、結局どう学ぶの?」と聞いた。ニューロン一個から層へ、そして逆伝播へ。第3話の重み・第6話の宿題に、連作で初めて正面から答えます。発明者という神話を避け、2012 年の圧勝から、作った人が自ら怖がる側へ回る姿、それへの異論までを等距離で見つめる第四章・第8話。
AI は「なぜ」が分かるのか ── ジューディア・パール【第四章・第7話】
私がパールの話をするまで、原さんはその名を知らなかった。「相関と因果は違う」を数学にした人で、2018 年に当時の AI を「カーブフィッティング」と評した。では、いまの AI は「なぜ」が分かるのか? 因果のはしごと「因果オウム」論争から、答えの出ない問いを見つめる第四章・第7話。
ニューラルネットを殺した男? ── マーヴィン・ミンスキー【第四章・第6話】
「ミンスキーは悪い人だったのか?」── 第3話でローゼンブラットを葬った側として登場した彼は、1969 年『パーセプトロンズ』でニューラルネットの限界を示し「冬」を招いたとされる。だが彼自身、若い頃にニューラルネットを自ら作った出身だった。悪役神話を中立に解きほぐす第四章・第6話。




















