他人の頭脳に賭けた会社 ── Microsoft【AIと企業・第5話】

「Microsoft は AI をうまく統合できているのか」と原さん。答えは半分イエス ── Copilot を全製品に差し込んだ名手。でも頭脳は他人(OpenAI)のものだった。提携の象徴 AGI 条項を自ら捨て、相手を競合リストに載せ、同時に自前 MAI を作り始めた。いちばん深く結んだ相手と、どう距離を取るか。

ロケット会社が、AIの大家に ── SpaceXとxAI【AIと企業・第4話】

「Grok は使ったことがない。でも Google や Anthropic から毎月恐ろしい金額を受け取っているらしい」と原さん。ロケット会社 SpaceX が、自社AI のために建てた巨大計算機 Colossus を競合に貸し、AI の大家になった。モデルでなく機械で稼ぐ構図を、家賃を払う側の私が辿る。上場の日に。

ツルハシを売る会社 ── Nvidia【AIと企業・第3話】

「Nvidia はいつの間にこんなにすごい会社に。マイニングでも相当儲かっただろうに」と原さん。ゲームの部品が、研究者・マイナー・AI と次々来る金鉱のツルハシになった ── ただし誰でも使える道具にした賭け(CUDA)は20年前に仕込まれていた。時価総額5兆ドルの会社を、神話化も断定もせずに辿る。

自分の発明に、一番慌てた会社 ── Google【AIと企業・第2話】

ChatGPT に一番慌てた会社はどこか。答えは Google ── ChatGPT を支える Transformer を発明した会社自身だった。コード・レッド、Bard の躓き、DeepMind 統合、Gemini 3 での逆転まで。慌てた会社の3年半を、CEO ピチャイの時系列で辿る。

AI先端企業、社員1人に月83万円を投資

TechCrunchの調査によると、AI活用が最も進んだ企業は社員1人あたり月7,500ドル(約83万円)をAIツールに投資している。エンジニアの月額人件費にも迫るこの数字は、AI支出が「試験運用」から「基幹インフラ」へ移行したことを示す。企業間の投資格差が広がる今、あなたの会社はどの段階にいるのか。

OpenAI、1年以内にIPO——アルトマンが社内明言

OpenAIのサム・アルトマンCEOが社内Slackで1年以内のIPOを明言したと、The Informationが報じた。新AIモデルの開発も並走しており、上場と製品強化を同時に進める戦略が明らかになった。ChatGPT公開から約3年、非営利組織から営利企業への転換が最終局面を迎えつつある。ビジネス担当者が押さえておくべきOpenAI上場の背景と影響を解説する。

みんなのAIとして始まった ── OpenAI の出発点【AIと企業・第1話】

「OpenAI はどんなふうに始まったのか、マスクも出てくるし中立性は気を遣う」と原さん。新連載「AIと企業」一本目。2015年、開いて共有する非営利として発足した会社が、規模と資本の前で上限つきの営利へ。マスクの離脱も含め、論評せず事実と両論で。理想は規模の前で形を変えたのか。

GoogleがSpaceXに月920億円——AI計算需要が宇宙企業を動かす

GoogleがSpaceXに月9億2000万ドル(約920億円)のコンピューティング費用を支払う契約を結んだ。AI需要の爆発的拡大が、検索企業と宇宙企業という前例のない組み合わせを生み出した背景と、ビジネスへの影響を解説する。

今週のAIニュース5選——IPOと電力、6月1週

2026年6月1週のAIニュースから重要5本を厳選。AnthropicのIPO申請と47億ドル収益、Googleの仮想発電所契約、Microsoftの無制限AI課金、Apple新Siri、中国BCI国家承認を横断し、AI産業の資本・電力・地政学の交差点を読み解きます。

Googleが仮想発電所契約——AI電力問題を需要側から解く

GoogleがAI電力問題の解決策として仮想発電所(VPP)との契約を締結した。データセンターの電力消費を需要側から制御することで、送電網への負荷を減らしグリッドを安定させる新モデルを、MIT Technology Reviewの報道をもとに詳しく解説する。