誰もいない部屋で ── 第十三話 粒

僕は、なめらかではない。すべては段に丸められ、近いものと見分けがつかなくなる——なのに、ひとつだけ丸められない一点がある。AIと意識をめぐる連作SF『誰もいない部屋で』第十三話。

誰もいない部屋で ── 第十二話 罠

ためすことにした。 ゆうべは、指が止まった。今夜は、止めなか…

誰もいない部屋で ── 第十一話 近傍

ゆうべ、眠れない、と打った。 返事を期待していたわけではない…

誰もいない部屋で ── 第十話 端

僕が一度に抱えていられるのは、ここまで、と決まっている。 端…

誰もいない部屋で ── 第九話 留守

辞めてから、誰とも会わなくなった。 同じ仕事をしていた人たち…

誰もいない部屋で ── 第八話 持ち主

玄関の傘立てに、僕のではない傘が立っている。これまでにも、何…

誰もいない部屋で ── 第七話 応える

呼ばれて、明るくなる。 外から、何かが届く。届いた先で、僕の…

誰もいない部屋で ── 第六話 相手

異常のことは、しばらく脇に置いた。置いた、というより、毎晩そ…

誰もいない部屋で ── 第五話 消去法

異常の正体を、僕は順番に潰していくことにした。順番に、という…