OpenAIが2026年9月3日に出した新しいAI「GPT-6 Astra」の話題が、ゲームと3Dの映像で埋まっています。1977年の文字だけのゲームを遊べる3Dに作り直した、といったものです。
ところが、それを実際に使った人が書いていたのは、こういうことでした。一番うわっと来た瞬間は、みんなが見ている映像の投稿とは、まったく関係がなかった。
その人がやったのは、自分の仕事の記録を全部渡すことだった
渡したのは、メール、Slack、仕事のやりとり、Notion、ぜんぶの議事録。数か月ぶんで、20のプロジェクトにまたがる量です。

そのうえで投げた質問が、練ったものではありませんでした。本人が「よく考えたものではなく、思いつきのまま書いた」と断っています。中身はこういうものです。
- どの活動で、一番時間を無駄にしているか
- 一緒に働く人の中で、一番信頼できそうなのは誰か
- 1年で1つだけ技能を伸ばすなら、何を
どれも、人には聞きにくい質問です。返ってきたものが「AIがこれまでくれた中で最も役立つものだった」と、その人は書いています。
★ここは正直に書いておきます。返ってきた中身そのものは公開されていません。ですからこの記事も「AIはこれができる」ではなく、「その人はこう言っている」までにとどめます。良し悪しは、他人には確かめられません。
地力のほうは、条件をそろえた数字が出ている
証言とは別に、比べられる数字もあります。パソコンを人のように操作させる試験(OSWorld 2.0)の結果です。

正解率が65.7%から72.6%に上がり、1問あたりの時間が75分から40分に減っています。正しさが上がったうえで、かかる時間がほぼ半分。エージェントにかかる費用は動いている時間に比例するので、ここは実利に直結します。
なお、同じ発表では「AGIに到達したと思う」という共同創業者の発言も注目を集めました。そちらの経緯はOpenAI新モデルAstra、AGI発言が物議にまとめています。
落とし穴は、すごい映像を見て「自分には関係ない」と思うこと
新しいAIが出ると、まず派手な映像が回ります。それを見て、自分の仕事とは関係のない世界の話だと感じて、そこで終わってしまう。今回いちばん効いたのは、映像ではなく書類の山のほうでした。
今日やること——聞き方を工夫するより、渡す量を増やす
プロンプトの書き方を勉強するより先に、試せることがあります。ひとつの質問に、手元の記録をまとめて渡す。議事録でも、やりとりの履歴でも、目についたものでかまいません。
質問の文はうまくなくて大丈夫です。その人も、思いつきのまま書いたと言っています。
AIの側が、こちらの状況を知らないまま答えていることは少なくありません。AIは自分が知っていることを相手も知っている前提で話すので、こちらから材料を渡すほど、返ってくるものは具体的になります。
動画で見る
ずんだもんとAIロボくんの会話で、同じ話を2分45秒にまとめています。
出典
- Riley Brown 本人の投稿(2026年9月)——★この記事では引用をしていません。読んだのは自動翻訳された文であって原文ではないため、内容を要約する形にとどめました
- GPT-6 Astra の発表(2026年9月3日)/OSWorld 2.0 のスコア
- 動画の中で流れている3Dは、GPT-6 Astra に1977年のテキストゲーム Zork を3Dに作り直させたもの。Zork: The Great Underground Empire / 作 Ethan Mollick / MITライセンス。遊べる本体はこちらで、うちで実際に開いて歩いて撮影しました
【編集メモ】この記事でいちばん気をつけたのは、証言と数字を混ぜないことでした。「最も役立った」は本人の実感であって、他人には確かめられません。逆にOSWorldの数字は条件がそろっているので比べられます。混ぜて書くと、確かめられないものまで確かめたように見えてしまいます。









